初心者センターの成り上がり

私は中学校からバスケットボールを始めました。

さいころから身長が高かったため、入部した時には自然とセンターとしてプレイすることになりました。

最初始めたての頃は、「センターはぶつかって体が痛くなる」「一番走る」と思っていて、

「リバウンドや他の数字に残らないようなプレーに意味あるのか?」と考えていました。

しかし、中学校時代練習中に、他の部員から「お前、身長のわりにジャンプ力ないね」と馬鹿にされ、見返してやりたいという気持ちが大きくなりました。

身長が高い=ジャンプ力があると思われたり、持久力があると思われがちだがそんなことはない。

そこから僕は、筋トレなどに取り組みました。チームにかけている部分を探し始めました。

当時顧問の方やコーチに「お前はやればできる」「必ず必要な戦力になる」と言われ続けていました。

正直本当に思われているとは思っていませんでしたが、その期待に応えてやろうと思いました。

それから練習以外の時間で、ノートにチームとしての弱点などを書き

チームに何が不足しているのかを見つけ、同時にプロ選手の動きや全国クラスの選手の動きを観まくりました。

自分ができそうなことを見つけ、その部分を伸ばしていこうと思いました。

一か月ほど調べていった結果、リバウンドに対する意識と泥臭さという面がチームには足りないと気づくことができました。

僕はチームの中では大きい方でしたが、他の学校のセンターと比べると小さい方でした。

僕たちのチームも高い人が多くいたわけではありませんでした。

そのため、コーチが「全員リバウンド」や「ルーズボールに飛び込め」など常日頃から言われ、チームで医師指揮していました。

しかし、意識しても試合中になるとどうしても意識から外れることが多かったです。

僕はここに目をつけ、リバウンドなどの泥臭い仕事を武器にして力になれるんじゃないかと思いました。

特に僕はオフェンスリバウンドに集中して取り組むようにしました。

僕は、センターの中でも比較的小さい方だったので、自分より高い人からリバウンドをどうとるかというのに悩みました。

僕は、いつもスタンディングジャンプで飛んでいました。

それを、ランニングジャンプで飛んだ方が少しでも高く飛べるんじゃないかと思い、

ゴールから少し離れ、ランニングジャンプでリバウンドに飛び込むこと意識的にやり始めました。

さらに僕には体幹があまり強いとは言えなく、コーチなどにも「鍛えろ」などいろいろ言われてきました。

しかし筋トレをやるにしても、時間をかけて地道にやっていき成果も目に見えないため、あまりよる気が起きませんでした。そこで逆にこの体幹がないというのも利用しようと考えました。

普通のプレーの時は、体幹のなさを少しでも補おうとして腰を落としてプレーしていました。が、リバウンドの時は、相手がスクリーンアウトを行ってきます。その際に相手の動きをみてよけるようにリバウンドに飛び込んでいけるようになりました。

さらに、相手がシュートを打った時の軌道やボールの回転、相手のウォーミングアップの時にどのような動きをしているかなどを、注目して観察しました。

DFの時は、次に相手がドライブでどこに切り込んでくるのかを予測して、身体の真正面に立ちチャージングを取ることに一番力を入れだしました。

僕みたいな力に頼らないセンターはあまりいなかったため、中一の最後くらいから先輩たちを抑えて試合や練習でのプレイタイムが伸びました。

中学二年生の大会で、この時には相手チームによってはスタメンで起用されるくらいになっていました。

その大会で、スタメンで起用されることになったのですが、いつも試合する時とは明らかに違い、身体も軽くいい感じに集中することができてました。

仲間の3pがなかなか決まらず徐々に点差が開いていきそうな展開でした。しかし僕は焦ることがなく、自分の役割のオフェンスリバウンドとディフェンスで他の選手たちの負担をできるだけ軽減させようとプレーしていました。

結果、相手から3つのチャージングと要所でのリバウンドをとり勝利に貢献することができました。

この試合後に、チームメイトから「お前が仲間でよかった」と言われ、初めて自分が勝利に貢献できたと実感することができました。この時に素人の自分が教科書通りの練習以外に、素人の自分なりに考え意識・練習してきたことが正しかったということに気づくことができました。

その後、高校に上がってからもセンターを続けました。しかし高校にもなると、今までたかった身長が普通くらいになりました。

そのため「今まで通りにリバウンドが取れないんじゃないか」「また何か新しい武器を見つけなくちゃいけないのか」と考えました。

しかし、高校でも自分の役割は変わりませんでした。

高校では、僕よりも背が高い人がいましたが、周りの学校に比べリバウンドに弱い、ボール際に弱いということは変わりませんでした。

そのため僕は、今までと同じようにリバウンドに専念することができました。

しかし、最初の半年間は全くオフェンスリバウンドが取れず、またチームに貢献できない日々が続きました。

しかもオフェンスリバウンドだけでなくディフェンスリバウンドの方も相手に簡単にとられるようになってしまいました。

原因はスクリーンアウトができていなかったからです。さらに中学校時代にチームに僕より背が高い人がいなかったことで、練習中に無意識に油断していた部分があったと思います。

「練習は試合のように、試合は練習のように」という言葉で練習中に油断をすることはなくなりました。

しかし問題はスクリーンアウトです。特にディフェンスリバウンドの時に重要になってくる動きです。相手を抑えつけるから。

僕はこれまでリバウンドは、相手より先に飛んで高く飛ぶということしか考えてこなかったです。

確かにこれでは相手に好き放題飛んでくださいと言っているもんです。しかも僕の背があまり高くなかったので、リバウンドが取れないのも必然です。

最初は、基本的なスクリーンアウトをやってしました。

しかし相手の位置を確かめたり、しっかり抑えつけようと考えていたため、今度は飛ぶのが遅くなってしまいました。

その間に周りのみんなは目に見えてうまくなっていき、試合の数字でも表れてきて、私は焦っていきました。

飛ぶことに集中すると相手を抑えられずにリバウンドが取れない。スクリーンアウトに集中すると今度は飛ぶのが遅れてしまう。という悪循環になって今いました。

この時僕は中学生のころのように、自分で調べ自分なりの方法でやっていく、という自分らしさというのを失っていたと思います。

僕はまず基本的な動作で無駄な動きはないかと研究し、その動きを省いていきました。

最終的には、身体で相手の動きを抑えるのではなく、触れながら相手の位置を確認したまま半身になって、リバウンドに行くことができるようになりました。

その後練習試合で、僕より手足も長く体がしっかりしている相手にリバウンドで対等に渡り合えるようになっていました。

さらにリバウンドが取れるように、自分で動きや練習方法を考えて実行していったことにより、試合でのプレータイムも増えていきました。

この時にチーム全体でやる練習よりも、自分で練習を考え行っていくことが、試合の活躍につながると自信がつきました。

「センターなのにリバウンドが取れない」

「でもチームに貢献したい」

僕と同じ悩みを持っている人に、この方法を広めていきたい。

このブログを見つけたあなたはラッキーです。

僕が中学高校で考えた方法を紹介します。

僕の次はあなたが、悩みを解決し、リバウンド無双をして、監督にアピールしていってほしいです。